老老介護に高齢者虐待、現代社会における介護の問題とは

高齢化社会が進行している現代、高齢化に伴って介護や支援が必要な人が年々増加しています。

それに伴い、介護にまつわる様々な問題点が浮かび上がってきています。

今回はそんな介護を取り巻く問題について紹介していきたいと思います。

▼ 高齢化に伴い増加している老老介護と認認介護

老老介護とは

高齢化が進行している日本において、高齢者が高齢者を介護するいわゆる「老老介護」が問題になっています。

高齢の夫婦間での介護や、高齢の兄弟姉妹間での介護、高齢の子供が高齢の親を介護を行うなどのケースが老老介護に該当します。

認認介護とは

老老介護の状態で介護を続けていくうちに介護者と要介護者の双方が認知症を発症した状態になることを「認認介護」と言います。

 

認認介護の状態に陥ってしまうと認知症の度合いにもよりますが、お互いの介護を行うことが困難になるだけでなく、自分のことを認知できない状況になってしまう場合があります。

また、認認介護の状態になることで事件に発展してしまうケースも存在します。

 

火の不始末で火事を起こしてしまったり、認知症を発症することで介護放棄や虐待等が起こりやすくなると言われています。

 

このように老老介護から認認介護に発展してしまうと深刻な事態が発生してしまうことになります。

▼ 老老介護や認認介護が増加している原因

世帯構造の変化

昔は多く存在した三世代世帯が減少し、夫婦のみの世帯が増加するなど核家族が進んでいるのが老老介護の原因の1つとなっています。

高齢の夫婦のみの世帯となりますと、夫婦のどちらかに介護が必要になるとどちらかが面倒を見ることになります。

 

また、独身の子供が親と同居を続けており、子供が親の介護を行う場合でも、親と子、両方が高齢者になると老老介護を行うことになります。

▼ 高齢者へのの虐待について

近年家庭内や介護施設における高齢者への虐待が問題になっています。

虐待と聞くと身体的虐待を思い浮かべてしまいますが、暴言を吐いたり無視をするといった行為も虐待にあたります。

 

人としての尊厳を傷つける行為はすべて虐待であると言えます。

身体的虐待

介護者に対して暴力的行為を働いたり、外部との接触を意図的・継続的に遮断する行為が身体的虐待にあたります。

 

止むを得ない場合以外での身体を拘束したり、本人にとって不利益となる強制的な行為や行動の制限なども身体的虐待と判断されます。

介護放棄

意図的であるか結果的であるかを問わず、日常生活を送る上で必要な介護や支援を世話を行っている家族が放棄・放任し、身体・精神的状態を悪化させる行為が介護放棄にあたります。

心理的虐待

心理的虐待は暴言・威圧・侮辱・脅迫・無視など言語や威圧的な態度、嫌がらせ等によって精神的・情緒的苦痛を与え、高齢者の意欲や自立心を低下させる行為のことを言います。

▼ 高齢者への虐待が起こってしまう原因

まず高齢者への虐待についてですが、虐待をしている人に虐待をしているという自覚があるとは限らないということがあります。

 

自覚の無さが虐待を助長することに繋がってしまうこともあります。

また虐待をしてしまう要因としては周囲との関係が希薄であったり、介護離職等で社会から孤立した状態になってしまったり、老老介護・認認介護の増加や長期にわたって介護が続いた状態での介護ストレスなどが挙げられます。

▼ 高齢者への虐待を無くすにはどうすればよいか

高齢者への虐待は虐待を受けている高齢者、虐待を行っている介護者の双方に虐待という認識が無い場合があります。

また、虐待を受けている本人からの意思表示がないケースもありますので、虐待が周囲に気づかれにくい状況にあるのです。

介護関係者や行政の関係者は、虐待の疑いがある場合には何らかの対策を取ることが求められます。

 

介護者の心構えとして、こうした状況を把握し日頃から注意しながら介護を行うことと、介護に対するストレスを抱え込みすぎず別の場所でストレスを発散していくことが求められるでしょう。

 

また、そうした介護のストレスを発散できるような居場所づくりを行うことも必要になってくるのではないでしょうか。

 

 

高齢者の介護を取り巻く問題は年々増加し、深刻な状況になってきています。

こうした問題を真摯に受け止め、少しでも改善できるように努力することが今後求められていくでしょう。