非破壊検査 レントゲン撮影

 建築直後から、築数年~数十年経った建物は初期段階からの施工不良や経年劣化により、いろんな不具合が顕在化します。それはある部分のひび割れであったり、そこからの漏水やひずみなど、内装材、壁紙、天井床材で覆われた躯体は、普段直接見ることはできず、その必要も滅多にありません。

我社の作業は劣化調査のみならず、改修、改築、増築、などの際の点検、下調べにも役立っています。
コア抜き、アンカー打ち、ハツリ工事前に、これらコンクリート躯体に対し、当社では様々な調査機器を使って以下のような測定、調査を行います。

 

 

① 事前準備調査前までに以下の項目を確認、決定して下さい
  (1)調査予定位置/調査箇所のコンクリート厚さ(厚さ350mmまで撮影可能)
     /箇所の壁(床)を挟んだ両側で作業できること
  (2)調査箇所に墨出し・丸開口:中心位置・角開口:開口位置寸法
  (3)100V 15A 程度の電源を使用(壁圧300mm以上では200V)
  (4)頻繁に暗室車を使用するため敷地内に駐車場が必要
  (5)外壁や吹抜けPSで2階以上の場合、事前に足場が必要
  (6)ピットや水槽など隠蔽された箇所は事前に換気してください

② 探査の実施
  (1)穴開け側の面に調査番号を記入、ゲージを貼付け、X線発生器を適正な位置に設置する
  (2)コンクリート裏面にフィルムを装着し撮影を行う

③ 撮影後の措置
  撮影後、フィルムは直ちに暗室車にて現像、観察し、判定に必要な条件を満たすかの確認を行う

④ 探査結果の報告
  (1)穴開け予定位置に探査対象物(電線管等)が確認された場合、必要であれば再度撮影を行う
  (2)穴開け予定位置及びその近傍に探査対象物が確認された場合その状況をトレースする
  (3)成果物として撮影フィルムを提出し、現場に墨出しまたは別の方法で表示する

注意点1
壁厚は30cm程度までです。また壁圧があついほど1枚のフィルム(A4版変形)あたりの有効撮影範囲が狭まります。
壁厚は30cmでは15cm×20cm程度で計画してください。

注意点2
第三者被爆を避ける為、少なくとも照射時間の数十秒間は半径5メートル以内の立ち入りが制限されます。
壁の向こう側においても人のいないことが必要ですので、病院の病室などその懸念がある区画は十分な注意と計画段階からの検討が必要です。

 

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